D.V.D.S.動物のための歯科治療
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CASE

口腔鼻腔瘻に対する保存治療

口腔鼻腔瘻とは、犬歯の周囲の骨が溶けて口の中と鼻の中がつながってしまう病気で、鼻からの排膿や鼻炎などを引き起こします。犬では比較的よく発生しますが、世界的にも抜歯しか選択肢がありませんでした。2022年に樋口が治療法を確立して発表し、日本の多くの歯科専門診療獣医師に教育を行った結果、現在では歯を保存することも選択できるようになった疾患です。ただし複数回の麻酔が必要となることが多いため、実施には十分な計画と全身状態の把握が必要です。

本症例の記録

動物種
病名
口腔鼻腔瘻
処置
口腔鼻腔瘻の閉鎖・歯の保存
  1. 01

    犬歯からの排膿

    犬歯からの排膿

    犬歯の周囲から膿が出ています。

  2. 02

    CT画像

    CT画像

    赤丸の部分の骨がなくなり、口腔と鼻腔がつながっています。左は正常な状態です。

  3. 03

    術後3ヶ月

    術後3ヶ月

    欠損していた部分に骨ができてきているのがわかります。

  4. 04

    術後33ヶ月までの変化

    術後33ヶ月までの変化

    術前・術後18ヶ月・術後33ヶ月の比較です。犬歯の内側の骨の欠損は完全になくなりました。

  5. 05

    術後の口腔内

    術後の口腔内

    排膿も止まり、良好な口腔内を維持しています。

かつては抜歯しか選択肢のなかった口腔鼻腔瘻も、現在では歯を保存する治療が可能になりました。全身状態を十分に把握したうえで、保存を含めた選択肢をご提案します。