D.V.D.S.動物のための歯科治療
FAQ

よくある質問

診察の場で飼い主様からよくいただくご質問と、私たちの考え方をまとめました。 治療方針を決める際の参考にしてください。

治療方針を決める前に

A

「歯は残したほうがいい」「抜く=かわいそうなこと、失敗したこと」と、漠然と思っておられませんか。多くの飼い主様がそうお考えですが、私たちはそう考えていません。「抜く」「残す」のどちらも正しい治療で、どちらを選んでも今より良い状態になります。悪くなった歯は痛みと細菌の発生源になっており、取り除くこと自体は体にとってプラスです。
私たちが重視するのは「その歯が今きちんと機能しているか」と「複数回の全身麻酔がこの子にとって現実的か」の2点です。最後は飼い主様の価値観で決めていただいて構いません。

【歯を残す場合】

  • 得られるもの:噛む機能と見た目を保てる
  • 全身麻酔の回数:複数回
  • その後:生涯の歯磨きと定期処置が必要
  • 結果:多くの場合完治ではなく、状態の改善や進行を抑える

【歯を抜く場合】

  • 得られるもの:痛みと感染源がその場でなくなる
  • 全身麻酔の回数:原則1回
  • その後:その歯の治療は終わり
  • 結果:抜いた歯が再び悪くなることはない

なお、「再び悪くなることはない」のは抜いた歯についてだけです。残っている他の歯は、抜歯後も歯周病になる可能性がありますので、歯が残っている限り毎日の歯磨きと定期的なチェックは必要です。